第72回日本感染症学会東日本地方会学術集会/第70回日本化学療法学会東日本支部総会 合同学会

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会長挨拶

第72回日本感染症学会東日本地方会学術集会 会長挨拶

第72回日本感染症学会東日本地方会学術集会
会長 竹村 弘
(聖マリアンナ医科大学微生物学教室)

 第72回日本感染症学会東日本地方会学術集会を開催させていただくにあたりまして、ご挨拶を申し上げます。伝統ある本学術集会の会長を務めさせていただくことをこの上なく名誉に感じ、その責任の重さに身の引き締まる思いでございます。思えば約3年前の2019年末に中国湖北省武漢市で「原因不明のウイルス性肺炎」として新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の最初の症例が確認されて以来、我々人類は坂を転げ落ちるように未曾有のパンデミックへの道を歩むことになりました。このまったく新しい感染症に対峙して、多くの感染対策、予防法、検査法、治療法、ワクチンなどが次々と考案、開発され、医学的にも社会的にも短期間で大きく変化することになりました。その様な中で、本学術集会が行われる2023年10月の状況を見据えるのは難しいことですが、いかなる場合においても学問の灯を消さないという思いで、ともに集い、議論できる場を会員の皆さんにご提供できればと思っています。
 学会のテーマは、「生生流転 −いざ新しいステージへ−」と言うことでありますが、生生流転の言葉の意味は、「すべての物は絶えず生まれては変化し、水や雲の流れのように移り変わっていくこと」であります。このところ私達は一様にCOVID-19に振り回され、本来の仕事を後回しにせざるを得ない状況が続きました。この状況はあるいはまだ暫く続くのかもしれませんが、そこからまた立ち上がり、変化し、新しく何かを始めていこうと言うメッセージを込めています。
 本学術集会では、医学教育、基礎的研究、臨床研究、症例研究など様々な学術的な企画、より実践的で日常の業務に直結するような企画、さらには微生物学、感染症学、化学療法学の未来を展望するような企画を盛り込み、どの企画も興味深く素晴らしいと言っていただけるものにしたいと思っています。
 会員の皆さま方には、何卒宜しくご協力いただきますとともに、ぜひ本学術集会へのご参加を賜りますようにお願い申し上げます。

第70回日本化学療法学会東日本支部総会 会長挨拶

第70回日本化学療法学会東日本支部総会
会長 時松 一成
(昭和大学医学部内科学講座 臨床感染症学部門)

 第70回日本化学療法学会東日本支部総会を開催するにあたりご挨拶を申し上げます。70回目という節目の支部総会の会長を拝命し、歴史の重さ、責務の重大さを身にしみて感じております。
 WHOが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックを宣言し、約3年が経ちました。内閣官房データによると、日本では2023年1月末までに、3200万人が感染、6万6千人が死亡されました。人類は叡智を集結し、様々な感染対策、ワクチン・抗微生物薬の開発、臨床応用を行ってきました。いまだ完全ではありませんが、これらは一定の成果をあげてきています。
 さて、本学会テーマは「生生流転―いざ新しいステージへ―」としました。パンデミックは言うに及ばず、感染症・化学療法を取り巻く状況は「生生流転」です。一つひとつの研究や症例が一滴の水であっても、集まって川となり、滝となり、大河となり、大海に至って、昇天し、雨となり大地に降り注ぎ、万物に幸福と健康をもたらすことをイメージして「水の流れ、滝」をポスターとさせていただきました。
 本学会では、COVID-19は一つの区切りの時期になると考え、総括的なセッションをする予定です。一方、薬剤耐性菌、ワクチンや抗微生物薬の開発・研究、抗菌薬適正使用も重要な課題です。パンデミック前からどう変わったのか、何が顕在化したのか、将来どう進展していくのか、多くの課題を取り上げる予定です。一方、地方会・支部会の特質を大切にし、「一般演題」も重要と考えています。Educationalなセッション、motivation upにつながる企画も予定しています。
 可能な限り対面での開催を計画しています。抄録集やタブレットを片手に、「滝を下り、川の流れのように」集っていただき、基礎と臨床、若い医療者や研究者と経験豊富で熟練の医療者や研究者が、互いに会話し、質問し、自分の経験を述べあう、そんな学会をめざしております。
 多くの会員の皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

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